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『クレイグ・フラー/エリック・カズ』 [紙ジャケ]

Sony Music の「ソフト・ロック + シンガー・ソングライター 名盤の旅」シリーズから、きょうは1978年の『クレイグ・フラー/エリック・カズ』をご紹介しよう。

    

クレイグ・フラーについて、ぼくはほとんど知らない。
雑誌の特集でローウェル・ジョージ亡きあとのリトル・フィートでヴォーカリストとして活躍した、という記事を読んだくらいだ。
いっぽうエリック・ジャスティン・カズのほうは、先日紹介したリビー・タイタスのアルバムでも「ラヴ・ハズ・ノー・プライド」の共作者として名を連ねていたし、なにより72年の名作『イフ・ユー・アー・ロンリー』で有名なシンガー・ソングライターとして知っていた。

    
    (ジャケットでは左にいるのがクレイグ、右のめがねをかけた青年がエリックだ)

CD ショップで手にとって見ると、ジャケットは70年代の香りというより、すでに80年代っぽい匂いがするし、参加ミュージシャンのなかにはスティーヴ・ルカサー、J.D.サウザー、マイケル・マクドナルドの名前…。
日本でいうAOR がちょい苦手なぼくとしてはしばらく迷ってしまった。
迷ってしまったが、そこはSony の紙ジャケ。
価格が良心的だし、そんなに外れたものを買わされた記憶もない。
ということで、今回は銘柄買い(笑。

いや~、いいアルバムでした。

全10曲のうち、クレイグが2曲、エリックが5曲を書き、残りを2人で共作している。
クレイグのアコースティック・ギター、エリックのピアノのほかに、クレイグ・ダージ(p)、リーランド・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)のセクション組がリズム・セクションをがっちり固め、きちんとしたバンド・サウンドになってるいのがいい。
なかでもラス・カンケルはときにびっくりするほどドラムスを鳴らしており、かれの熱演が、このアルバムをたんなる「耳当たりのよい音楽」に終わらせない役割を果たしているように感じた。

コーラスには上記のJ.D.、マイケル・マクドナルドのほかにレオ・セイヤー、ローズマリー・バトラー、リア・カンケルなどが参加している。

紙ジャケは光沢のないE式のシングル・スリーヴ。
歌詞とパーソネルの記載されたインナー・バッグがついている。

    

音は2007年のDSD マスタリングで、こちらも文句のないできだ。

ちなみにiTunes ではこのアルバムを『ANNABELLA』と表示する(10月22日の記事の1枚めの画像参照)。
アメリカではそういう認識なんでしょうね。

07/10/27 追記
ここまでお読みいただきありがとうございました。
なお、下の大安洋行さんのコメントが、じつに簡潔で的を射た的確なアルバム紹介になっています。
あわせてご覧いただければ幸いです。


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コメント 6

hamakaze_ataru

今回は「一行コメント」って訳ににはいかんですね(笑)

多分、遼さんの世代の方々はこのアルバムが発売された時代、
一番敬遠というか聴かなかったのがこの類いじゃないかと思います。

おっしゃられる通り、AOR時代の作品でありながら同時代のCBSのカタログのなかでも宣伝されていなかったアルバムですからね。
(注:日本ではランディー・マイズナーの2nd発売時に再評価されたアルバムです。)

アメリカン・フライヤーからの発展がこのアルバムなわけですが、
アメリカン・フライヤー同様過小評価が残念でたまりませんでしたね。私は97年にやっていた自分のHPでクレイグフラーの特集をやった時、「エリックカズを一番上手く歌う男」と称しました。
エリックカズの声質は前述のアメリカンフライヤー時代からサウンドとのマッチングが悪く・・・自作自演曲がぼんやりしがちだったのですが、それを解消したのが、クレイグフラーのヴォーカルセンス。作者エリックの声質では表現しきれないソウルフルなナンバーも見事に歌い上げています。「クライ・ライク・ア・レインストーム」なんて好例だと思います。また1曲目のクレイグ作品はオープニングナンバーにふさわしい豪快な仕上がり。ダニー・クーチを除くセクションとローズマリー・バトラーによりさらにパワーアップしていますね。シンセサイザーパーカッションは好きじゃないのですが、ラスカンケルのドラミングは圧巻です。アナログ3種に旧盤CDすべて1曲目のドラムが割れます(笑)今回のマスタリングはどうなんでしょう?
プロデューサーのヴァル・ギャレイとエリックの関係はこの後も
ランディ・マイズナーの2ndになだれ込んでいきますね。

やっぱ買おうかなぁ・・・このCD(爆)

長々失礼しました。
by hamakaze_ataru (2007-10-26 11:04) 

Mudslideslim

遼さん、お邪魔します。
これは私にとってもお気に入りですよ!
CraigはOhioのカントリー・ロック・バンド、Pure Prairie Leagueのオリジナル・メンバーですが、あまり癖がなく、ウエスト・コースト・サウンドに近い1stアルバムはお薦めだと思います。Craigの繊細なヴォーカルがフューチャーされているヒット曲、「Amie」も収録していますし・・・。
by Mudslideslim (2007-10-26 18:20) 

parlophone

わお!大安さん、素晴らしいコメントありがとうございます!
これはぼくの内容空疎な記事よりもよっぽど素晴らしいアルバム紹介になってます。

>私は97年に…クレイグフラー…を…「エリックカズを一番上手く歌う男」と称しました

う~ん、これまた素晴らしいです。
ぼくはエリック・カズの柔らかい声好きなんですが、おっしゃることわかるような気がします^^

>今回のマスタリングはどうなんでしょう?

ぎりぎりです(笑。
微妙に割れてるような、割れる寸前でとどまってるような、究極のマスタリングですね。

>ランディ・マイズナーの2ndになだれ込んでいきますね

ランディも好きなので、これは聴いてみたいですね!

ところで大安さんのコメントのこと、本文の記事に載せてもいいですか?
by parlophone (2007-10-26 23:05) 

parlophone

Mudslideslimさん、どうもです。

>Pure Prairie Leagueのオリジナル・メンバー
>1stアルバムはお薦めだと思います

これはまったく聴いたことがありません。
ぜひ聴いてみたいです。
ご教示ありがとうございました^^
by parlophone (2007-10-26 23:08) 

hamakaze_ataru

遼さん、こんばんは。
私のコメントなんぞで良かったら・・・どうぞ!
去年の8月の私のブログにこのアルバムの序章が書いてあります。
ピュア・プレリー・リーグ、やアメリカンフライヤーも。
良かったら読んでみてください。

http://blog.so-net.ne.jp/aki35/2006-08-12
by hamakaze_ataru (2007-10-26 23:40) 

parlophone

ありがとうございます!
さっそく追記させていただきます。
大安さんのブログにも書き込ませていただきました。
いや~、勉強になるな~^^
『ロック・クラシック入門』の続編が企画されたら、大安さん執筆しませんか?(笑
by parlophone (2007-10-27 00:13) 

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