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マイラバに夢中(笑。 [日本のロック・フォーク]

マイラバの第3次マイ・ブームが来てしまった。
きっかけはミスチルのニュー・アルバム『blood orange』。

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ネットではジャケットの質感がよくわからなかったのだが、実物が届いてみると例によってかなり凝ったジャケットであることがわかった。
オレンジの表面を写したブックレットはオレンジ色のCDケースに入れられ、さらに白抜きで『Mr.Children [(an imitation) blood orenge] 』という文字の印刷された三方背の透明ケースに収められている。

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それを見ているうちに、あ、これはマイラバだ!と思ったのだ。
ぼくが連想したのは、MY LITTLE LOVER の1998年の3rd アルバム『NEW ADVENTURE』だった。
このアルバムの初回盤はジャケットがブルーの塩化ヴィニルのソフト・ケースに入れられ、さらに白抜きで『NEW ADVENTURE / MY LITTLE LOVER』と書かれた三方背の透明ケースに収められていた。

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この連想があながち的外れでもないと思うのは、2つのバンドが小林武史でリンクしているからで、桜井くんや小林がかかわっているap bank fes にもakkoはマイラバとして何回か参加している。

CDラックの奥から久しぶりに『NEW ADVENTURE』を取り出して、このアルバムのM-3からM-6、「CRAZY LOVE~ALICE~雨の音~DESTINY」の流れは最強だよなぁ…と思っているうちに、ミスチルがちょっとだけ隅に追いやられることになってしまった(笑。

ぼくのなかでの第1次マイラバ・ブームは「Man & Woman」がヒットして、彼らをTVで見るようになった1995年。
1st アルバム『evergreen』の1曲め「Magic Time」を聴いた瞬間に、あっという間に魅入られるように好きになってしまった。
ちょうどぼくが40歳のころだ。
第2次ブームはそれから6年後、akkoが妊娠・出産して活動を再開した2001年にベスト・アルバム『singles』が出たときだ。
あらためてマイラバのすばらしさを実感してクルマのなかではこのアルバムがへヴィーローテーションになってしまった。

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マイラバの魅力とは何か。
いまさらこんなことを書くブログもほかにはないんじゃないかと思うが(笑)、まず小林武史の書く楽曲のクオリティーの高さ。
構成も複雑で音楽的にはかなり高度に洗練されているのに、メロディーはあくまでキャッチーで、甘く、切なく、美しく、そして哀しい。
同時期に活躍していたジュディマリが、けっこうハードなギターを中心としたバンド・サウンドだったのにくらべると、ソング・ライターでアレンジャー、プロデューサーにしてキーボード・プレイヤーという小林の志向(嗜好?)なのか、ブラスやホーン、ストリングスを多用して、バンド・サウンドというより、良質なポップ・ソング的傾向が強かった。
歌詞もほとんどは小林のペンになるが、こちらもびっくりするほどピュアで繊細で(ただし、次第に昏い淋しいイメージのものが多くなっていくけれど)、青春期特有の輝きと迷いを書き留めているところがすごいと思う。

そしてヴォーカリスト、akkoの存在。
そんなに歌がうまいわけでもなく、声域も狭く、声量もないという、まあヴォーカリストとしてけっして恵まれた資質をもっているとはいえないakkoの魅力は、やはりなんといっても純粋で無垢な、そしてときには儚げなその声質だろう。
たとえば「白いカイト」を聴いてみよう。
歪んだギターのカッティングとドラムスだけで始まるシンプルなイントロ、やがてキーボードやブラスが加わると、おお、J-POPには珍しいディドリー・ビートをもった曲だ。
「♪悲しみの言葉は全部すてたい
  愛はひとつの言葉では 語れないけど…」
と歌い出されるAの部分、akkoのヴォーカルは低くやわらかで透明感がある。
アコースティック・ギターのカッティングに、akkoのヴォーカルとユニゾンで降りてゆく低音部のピアノ。
いつのまにかストリングスも入って、賑やかなビートにもかかわらず少女のこころのためらいをなぞるような繊細なアレンジだ。
「そして今 Chance Chance Chance 逃している
 自分ばかりが目につく」
と音程が上がっていくにつれ、akkoの声は急に少女のようなあどけない声になる。
「♪空は夏の色に染まる 白いカイトも揺れている
  心の中つないだ恋のタイトロープ渡りたい」
ダブル・トラッキングのヴォーカルはakkoの声の欠点を目立たせず、逆に深みを与え、少女から大人へと変貌してゆく女性のこころの微妙な揺れを見事に表現している。

もうひとつ特筆すべきなのが、ヴォーカルにかんする小林のアレンジだ。
音大出身のakkoだから、ヴォーカリストとしての演出の部分も当然あるのだろうがそれをまったく感じさせず、まるで天真爛漫に歌っているように聞こえる。
このあたりもヴォーカリストとしてのakkoの特性にほれ込んだ小林のテクニックといっていいだろう。

最初に書いたようにマイラバはパッケージも凝っている。
たとえば2nd アルバム『Presents』。

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白い三方背のケースから出すと、ジャケットはまるでユーライア・ヒープの『対自核』のようだが(爆)、この銀紙のような部分が光を反射して、ケースの文字の陰影の角度が変わってゆくところなんか、ほんとうにスゴイ。

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小林武史と離婚して、ギターの藤井謙二も脱退した後、MY LITTE LOVERはakkoのソロ・プロジェクトになってしまった。
けれど、ぼくの興味があるのはあくまでも3人のユニットとしてのマイラバだ。
二度と繰り返すことのない、まるで青春のまぶしい一瞬の輝きのようなバンド。
ぼくが自分の青春を懐かしく思い出すように、これからもマイラバを聴きつづけるだろう。

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コメント 4

MASA

マイラバ、ワタシもけっこう好きで、『NEW ADVENTURE』と「PRESENTS」の2枚は持ってます。
でも当時聴いただけであれから全然聴いてません(汗)。
機会があったら久しぶりに聴いてみます。

ただ、小林武史がプロデュースしたアーティストで好きなのはマイラバと鬼束ちひろくらいで、あとは苦手な人が多いんだよなあ〜^^;
by MASA (2012-12-02 21:09) 

parlophone

MASAさん、こんばんはー。

いやあ、いいですよー。
ぜひ聴いてみてください。

>ただ、小林武史がプロデュースしたアーティストで好きなのはマイラバと鬼束ちひろくらい

ああ、そうなんですね。
ぼくは鬼束ちひろはTVで流れるPVを見たことがあるぐらいでまったく聴いたことがないですね。
いいですか。
by parlophone (2012-12-02 23:49) 

MASA

鬼束ちひろは昔はよかったんですけど、最近はキャラが変わって奇行が目立ち、ちょっと以前に「和田アキ子ぶっ殺す!」などとツイッターで呟いて謝罪を余儀なくされたりしてます(笑)。
なので近作は聴いてません^^;
by MASA (2012-12-08 15:14) 

parlophone

MASAさん、ありがとうございます。
そうですか、鬼束ちひろにそんな過去があったなんて知りませんでした。
今は活動も自粛してるんですかね…。
機会があったら過去の作品を聞いてみたいと思います。
by parlophone (2012-12-11 00:15) 

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