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ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オヴ・フレンズ 『フル・サークル』 [MORE MUSIC!]

きょうは珍しく新譜をご紹介しよう。
年の瀬も押し詰まった12月19日にリリースされたロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オヴ・フレンズの『フル・サークル』だ。

   

日本盤の帯には「40年目の2nd アルバム、奇跡のリリース」とある。

ぼくはいわゆる"オシャレな音楽"というものに縁がなくて(笑)、かれらの1st アルバム『ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オヴ・フレンズ』についても3、4年前までほとんど知らなかった。
今回のアルバムにつけられた濱田高志の解説を読むと、68年にオリジナル・アルバムがリリースされたときは本国アメリカでもほとんど評判にならず、90年代の"渋谷系"ムーヴメントとともにわが国では世界に先駆けて再評価されたという。

ぼくだってカラオケではときどきオリジナル・ラヴを歌ったりするし、フリッパーズ・ギターのCD だって紙ジャケで(爆)持っていたりするのだが、件(くだん)のアルバムは紙ジャケで買い逃したということもあって、いまだに聴いたことがない。

なのに40年ぶりの2nd アルバムのほうを先に買ってしまった。
こんなんでいいんでしょうか??

ところでこのアルバム、ほんとうにいいです!!

収められた曲は71年にアン・マレーやエンゲルベルト・フンパーディンク(懐かしい!)によってカヴァーされたM-1Talk It Over in the Morning」に始まり、同じく71年に本家ポール・ウイリアムズやカーペンターズによってヒットしたM-3「あなたの影になりたい Let Me Be the One」、70年のスリー・ドッグ・ナイトの大ヒットM-4「アウト・イン・ザ・カントリー Out in the Country」、70年にカーペンターズがカヴァーしたM-5「愛し続けて I Kept on Loving You」など、名曲ぞろい。

もともとバート・バカラックが大好きだから、彼にあこがれたというロジャー・ニコルスの楽曲はぼくの好みにドンズバなのだろうけれど、それにしても「天国的な美しさ」という修辞はこのアルバムのためにとっておかなければいけなかったのだ!

ほとんどは新アルバムのために今回新たにレコーディングされたものだが、なかには1980年にNBC がモスクワ・オリンピックのためにロジャーに依頼して、そのまま使われることのなかったM-6the Winner's Theme」や、73年のデモ・テープをベースにしたM-10I'm Comin' to the Best Part of My Life」といったものもある。

   

ストリングスや管も入っているのだが基本的にはシンプルなアレンジで、ヴォーカルとコーラスの美しさを引き立てている。

それにしても「あなたの影になりたい」や「アウト・イン・ザ・カントリー」を聴いたのは30数年ぶりだと思うが、あっという間に深夜放送でポール・ウイリアムズやカーペンターズの歌声に耳を傾けていた高校生のころにもどってしまったような感覚に陥るのだから、名曲のもっている力というのは畏ろしいものだ。

個人的なベスト・トラックはイスラエルとレバノンの戦闘に対するポールの反戦的な詞にロジャーが曲をつけたという新曲M-12Look Around」だ。
ふたりが共作するのはじつに34年ぶりらしいが、ピアノのしっとりしたイントロからして往年のウイリアムズ=ニコルズを髣髴とさせるすばらしさで、美しいコーラスで「あたりを見回して、よく考えて」と戦争のむなしさを歌っている。

パッケージは紙ジャケで、美しいE 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
内側には現在の3人のポートレイトや曲ごとのパーソネルが記載されている。

    

なお選曲やアルバム・コーディネイトには前述の濱田高志があたっていて、わが国のスモール・サークル・オヴ・フレンズにたいする高評価がこのアルバムをリリースさせたという面もあるようだ。


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コメント 6

ouichi

遼さん、こんばんは。
気になっているアルバムなんですよね♪
カーペンターズのバラードが好きならハマれそうですか。
ピアノ&ストリングスが入ってるバラードだと
相当好みな感じですね。

ギター弾き語り&ハーモニー系ぽいのかな?
ノスタルジックなジャケがいいですしね。
by ouichi (2008-01-14 23:29) 

parlophone

ouichiさん、どうもです。

>カーペンターズのバラードが好きならハマれそうですか
>ピアノ&ストリングスが入ってるバラードだと相当好みな感じです

ぜったいに気に入りますよ。
リチャード・カーペンターも「新しいかれらのアルバムを聴いて、初めて聴いたときと同じ感動を覚えている」みたいなコメントを寄せてます。

>ギター弾き語り&ハーモニー系ぽいのかな?

ぼくの書き方がまずかったですね。
ギター弾き語り系ではありません。
基本的にはピアノ+リズム・セクションですが、弦も管も入ってうっとりするようなアレンジですよ^^
ぜひ聴いてみてください♪
by parlophone (2008-01-15 00:27) 

バックストリート

やはりスモール・サークル・オブ・フレンズはロジャー・ニコルズとマクレオド兄妹のユニットが良いですね。この作品が2ndとされておりますが、1995年にたぶん日本独自の企画と思われますが、28年ぶりの新作としてSC0F名義のCD『BE GENTLE WITH MY HEART』が出ております。ロジャーの新作とセルフ・カバーで占められたその作品はまずまずでしたが、マクレオド兄妹の声が聞けず物足りなく感じました。さらに、2001年にはロジャーとポール・ウィリアムスとのデモ・セッション・アルバムが再発され、ロジャーのみならずポールが大好きな私としてはとても喜んで聴いていたものです。そして、正真正銘の2ndの登場には感慨さえ憶えます。
今回も本国アメリカでは発売されていないようですが、この手の音楽はアメリカ人にはもう受け入れられないのでしょうかねぇ。また、最近はロジャーやポールの音楽を「渋谷系」なる言葉で表現されるようになりましたが、京都人の私としては違和感を感じます。
by バックストリート (2008-01-15 19:26) 

parlophone

バックストリートさん、どうもです。

>1995年に…28年ぶりの新作としてSC0F名義のCD
>2001年にはロジャーとポール・ウィリアムスとのデモ・セッション・アルバム

なるほど~、そんな歴史があったんですね。
この正真正銘の2nd を待ち望んでいた人にはすごい贈り物だったわけですね。
なんかぼくみたいな人間が横からポッと出てきて、「いいな~、これ」なんていってるのは申し訳ないですね^^;

>ロジャーやポールの音楽を「渋谷系」なる言葉で表現されるようになりましたが、
>京都人の私としては違和感を感じます

そりゃそうですね。
よ~くわかります(笑。
by parlophone (2008-01-15 22:38) 

chitlin

遼さん、こんばんは。

私のような者ならすぐに聴いておきたい1枚ですが、まだ注文したばかりなのです。
おまけに紙ジャケット仕様なんですね。

何曲かは事前に視聴してみて少し不安を覚えたのですが、内容はさすがによろしいようで。

>かれらの1st アルバム
輸入盤はRev-Oraからなんですよ。機会がございましたら、是非ともお試しくださいませ。
by chitlin (2008-01-18 23:42) 

parlophone

chitlinさん、どうもです。

>何曲かは事前に視聴してみて少し不安を覚えたのですが、
>内容はさすがによろしいようで

ええ、じつに素晴らしい!
断言します^^
早くお手元に届くといいですね。

>輸入盤はRev-Oraからなんですよ

そうなんですね。
タワレコで見てみたら、現行の国内盤より1曲多い20曲で、しかもRev-Oraとなってたから、ああこれは国内盤は出ないのかなあ~と思いました。
でもこういうのにかぎって、日本語の解説とか歌詞の対訳とかがほしいんですよね~。
迷っちゃうなあ~(笑。
by parlophone (2008-01-19 22:46) 

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